合気道について 合気道は、開祖植芝盛平(うえしばもりへい)翁(1883~1969)が永年の修行の後創始された、 すべてのものを護り育てるという萬有愛護(ばんゆうあいご)の大精神にのっとった武道であり、徒(いたずら)に他と競い合うことをしないので試合がありません。合気道は、年齢、性別に関係なくどなたでも自分の力にあわせた稽古 により、健やか(すこやか)な体と康らか(やすらか)な心を養います。 菅沼師範と祥平塾について 菅沼守人(すがぬまもりと)師範は開祖の最後の内弟子です。開祖が昇天された翌年の昭和45年に、財団法人合気会の九州派遣総師範として、弱冠27歳にして福岡に着任されました。以来、正しい合気道を普及するためにたゆまぬ努力を続けてこられ、今年(2020年)で50年目を迎えられました。祥平塾(しょうへいじゅく)という道場名は、合気道の二代道主植芝吉祥丸(うえしばきっしょうまる)先生から 、昭和49年に菅沼先生が戴かれたもので、開祖と二代道主のお名前から一字づつとられて命名されたものです。現在、菅沼先生が指導しておられる祥平塾傘下の合気道の団体は、福岡市内に祥平塾直轄の6つの道場のほか、 近郊の道場や文化サークル、学校のクラブなど九州を中心に、国内は中国、四国、関西、関東など、 海外はノルウエー、オランダ、イスラエル、ドイツ、カナダ、中国、アメリカ、アフリカなど多数に渡り、 祥平塾に入門した門下生の数は数万人に及びます。また、平成13年には59歳の若さで八段位をいただかれ、傘寿の今(令和6年)もますます稽古に指導に活躍されています。 筑紫野道場について 祥平塾筑紫野道場は、お母さん方と子供さん達が一緒に稽古できるような道場を目指して、 祥平塾門下9番目の直轄道場として、昭和63年4月に開設され、筑紫野市を中心に太宰府市でも稽古しています。 「合氣道練習上の心構え」 一、合氣道は一撃克く死命を制するものなるを以って、練習に際しては指導者の教示を守り、徒(いたずら)に力を競 うべからず。 二、合氣道は一を以って万に当たる の道なれば、常に前方のみならず四方八方に対せる心掛けを以って練磨するを要す。 三、練習は常に愉快に実施するを要す。 四、指導者の教導は 僅(わず)かに其の一端を教うるに過ぎず、之が活用の妙は自己の不断の練習に依りはじめて体得し得るものとす。 五、日々の練習に際しては先ず体の変化より始め、逐次強度を高め身体に無理を生ぜしめざるを要す。然る時は如何なる老人といえども身体に故障を生ずる事なく、愉快に練習を続け鍛練の目的を達 することを得べし。 六、合氣道は心身を 鍛錬し至誠の人を作るを目的とし、また技はことごとく秘伝なるを以って、徒に他人に公開し或は市井無頼の徒の悪用を避くべし。